克のマガジン日記(最終回) 2002.5.22

毎週水曜日に発売される、人気少年雑誌マガジン。
毎週楽しみにしている学生も少なくないようです。

ここ最近、水曜日になると仲間内でマガジンが行ったり来たりしているので、なにげなく俺もそれに手を出しています。
もともとあまり漫画を読まないので、何を読んでいいかわからなかったのすが、一つだけ面白そうな漫画を見つけました。

うーんと、なんていう漫画だったかよく覚えてないのだけど、とりあえず麻雀の漫画です。


ここ3週間ほど読んだのだけど、なかなか不自然で面白かったです。

右腕を骨折した玄人(パイニン?)の主人公が、昔玄人であった女性の過去を夫に隠すために、ガラの悪い男を麻雀で勝負をする。
っていうような内容でした。
玄人ってのは多分、プロの雀士のことで、女性の夫は玄人が大嫌いな雰囲気でした。

なんか読んでてああいうの思い出したよ。
ほら、料理がやたら光る漫画とか、ミニ四駆が命令どおりに動く漫画とか。


「その腕で麻雀なんて無理だよ・・・!」

「なんであんたみたいな真っ直ぐな目をした人がバクチなんかやってるんだ」

「俺はあんたが玄人なんて信じないよ」

「自分の業は自分でけりをつける」

「千点棒しか持たねえ坊やなんか相手にならねえぜ」

「坊やは怪我で何もできねえ。ははは。積み放題だぜ」

「奴を倒すのに一巡もいらねえ」

「なに!ま、まさか七色ローズ!?」


とかなんとか。正確には覚えてないけど、そんな内容の発言があったと思います。
こういう漫画って、麻雀をよく知らない人が見ても全然わからないのだろうね。
いや、わからないどころか、ちょっとおかしいんじゃないの、くらいに思うのだろうな。
大袈裟すぎて馬鹿馬鹿しい、と思う人が大半だと思う。

麻雀にしろ、料理にしろ、ミニ四駆にしろ、よほどはまってないとその漫画を心から楽しむことはできないのだろう。

今まで俺がよく知ってる分野で、そういう漫画になったものと出会ったことがないので、ちょっと残念です。


誰か描いてくれないかなー、俺にも楽しめるそういう漫画。
俺なら、そうだな。数学とかどうだろう。


昔数学者であったことを夫に隠す女性。
数学者を極端に嫌うその夫。
それをばらそうとするガラの悪い数学者と、それを防ごうとする右腕を骨折した数学者の主人公。


「その腕で数学なんて無理だよ・・・!」

「なんであんたみたいな真っ直ぐな目をした人が証明なんかやってるんだ」

「俺はあんたが数学者だなんて信じないよ」

「σ‐加法性しか持たねえ坊やなんか相手にならねえぜ」

「坊やは正則で何もできねえ。ははは。微分し放題だぜ」

「濃度を求めるのにカントールの公理なんていらねえ」

「なに!ま、まさかフーリエ変換!?」


うーん。
誰も読まないだろうなぁ。