あしん： じゃあ
あしん： いつ行く？
克： 俺今さ
克： あらゆる予定が建てられないんだよね
あしん： おぉ・・・
克： もう
克： いつ生まれるかわかんないからさ
あしん： 桃太郎が？
克： そうそう
克： 桃子から
あしん： まず
あしん： 川に洗濯にいかないとじゃない？
克： あ
克： だからまだ生まれないのかな
あしん： うん
克： しばかりは
克： いらないよね
あしん： うん
あしん： あの
あしん： おじいさんが芝刈りにいくくだり
克： うん
あしん： いる？
克： いらない・・・！
あしん： なんで
あしん： あんなにはっきり描写してるんだろうね
克： あ
克： わかっちゃった
あしん： 描かないとニートみたいだからかな？
克： 明らかにおじいさんが川上から流してるよね？
あしん： そうゆうこと？
克： なんで今まで気付かなかったんだろう
あしん： でもたしかに
克： あえて描くってことはそういうことでしょ
あしん： そうじゃないと
あしん： そうだね
あしん： おかしいね
克： 子供にもわかるようにあえて描写してたのに
克： うかつだったーー
あしん： もしかして
あしん： ももっていうのは
あしん： おじいさんの愛人で
克： そうなってくるよね
あしん： そいつを川上から流して
あしん： おばあさんと二人で家に帰って
あしん： 包丁で真っ二つにして桃太郎を取り上げる
克： 不倫の報いだね
あしん： しかも
あしん： 何が怖いって
あしん： おじいさんはまったく責められず
あしん： ももだけが殺されるハメに
克： あ・・・
克： すごいことに気付いちゃった
あしん： なに
克： 桃太郎が成長して鬼退治に出かけるときさ
あしん： うん
克： おばあさんはきびだんご作ってくれたりするからいるけど
克： そのときすでにおじいさんいないんじゃない・・・？
あしん： いや、いるよ
克： え
克： 何かしてたっけ
あしん： 何もしてないけど
あしん： いたよ
克： それは
克： 挿絵の中じゃない？
あしん： そうゆうことか
克： あとで怖くないようにかきたしただけで
克： ほんとはとっくにいなかったんだよきっと
克： とっくにまっぷたつにされてたんだ
あしん： 「まいったぁ、まいったぁ。こうさんだ、助けてくれぇ」
　と、手をついてあやまりました。
　桃太郎とイヌとサルとキジは、鬼から取り上げた宝物をくるまにつんで、元気よく家に帰りました。
　おじいさんとおばあさんは、桃太郎の無事な姿を見て大喜びです。
　そして三人は、宝物のおかげでしあわせにくらしましたとさ。
克： あ・・・
克： いた・・・
あしん： でもこのおじいさんが
克： ！！
あしん： 最初のおじいさんと同じ人かどうかは
克： ほんとだ！！
克： そしてある日、桃太郎が言いました。
　「ぼく、鬼ヶ島(おにがしま)へ行って、わるい鬼を退治します」
　おばあさんにきび団子を作ってもらうと、鬼ヶ島へ出かけました。
克： やっぱりだ・・・
あしん： なんか
あしん： 怖くなってきた
あしん： じゃあ
あしん： 本当に桃太郎っていう名前はピッタリだね
克： え・・・
克： うわあああああああああああああああああああ
克： すごいことに気付いちゃった！！！！
あしん： なになに
克： 俺さ、おかしいと思ってたんだ
克： 桃太郎が生まれる前後の頃は
克： 鬼の話なんて一切なくて
克： 平和に洗濯とか行ってるのに
あしん： うん
克： 大きくなると突然鬼とか言い出したでしょ
あしん： そうだね
克： 鬼って
克： 別居してるおじいさんなんじゃない？
克： おばあさんがあることないこと吹き込んで
あしん： おぉ・・・
あしん： こう
あしん： 全然しっくりこないね
克： さすがに飛躍しすぎかな
あしん： 鬼が
あしん： 本当の母親の桃の弟とかだったりすると
あしん： 怖いね
克： 待って待って
克： よくわからなくなってきた
あしん： おじいさん　愛人（桃）
克： 愛人（桃）の弟にまで及んだ復讐か
あしん： 愛人が金持ちだとして
あしん： 愛人の金目当てだとしたら
克： 復讐と金のために他人の子を強盗に育てあげたおばあさんの話か
あしん： そもそも
あしん： 復讐でもなんでもなく
あしん： ただ金目当ての犯行かもしれない
克： ひどいばばあだなぁ
克： 絶対
克： きびだんごにも変な薬入ってるじゃん
あしん： おじいさんは速水もこみちにやってもらおう
克： おばあさんは矢口真理？
克： あ、矢口さんは桃か
あしん： 桃は可哀想な役だから
克： じゃあ
克： これ克日記に載せてもいい？
あしん： いいけど
あしん： 仕事中にこんなこと話してるのバレたら
あしん： クビにならないかな
克： おお
克： 今どき克日記チェックしてる人なんて
克： 日本にいないじゃん
あしん： それもそうか