B.俺はいつもの20倍の量の粉チーズをかけることにした。



カナ「何・・・やってるの・・・?」



驚くカナを尻目に、俺は次々と追加の粉チーズを頼んでいた。



克「いやぁー。俺チーズ好きなんだよね」




俺は笑顔でチーズをふりかけていった。
すでに皿からは大量の粉チーズがこぼれている。
その皿にさらに粉チーズをかける俺。

自分でも少しやりすぎたかなー、と思い始めたところでカナの異変に気付いた。

肩をぶるぶる震わせ、腕は女性とは思えないほどの筋肉が盛り上がり、うつむいた頭の毛は全て逆立っていた。
俺は我が目を疑った。



克「ご、ごめん。やりすぎたかな」



カナ「キサマ!!このオレ様の弱点がチーズだとシッテのコトかぁああアアああ!!!!」



叫んだカナの口は大きく裂け、鋭い牙が覗いていた。
それだけではない。
いつの間にかカナの背中からは真っ黒で巨大な羽が生え、額や体のあちこちからは角のようなものが飛び出していたのだ。



克「はわわ・・・」




それは俺の知っているカナではなかった。

すくんで動けないでいる俺にカナは襲い掛かってきた。
カナの長く鋭い爪が俺の喉につきたてられる。



いきりたったカナに俺は成すすべが無かった。
俺はこのままやられてしまうのだろうか。









・・・つづく